どう違う、「ねじ」 と「 ビス」
日ごろ無意識に使っている単語でも意外と正確に理解していない単語も多いのではと思います。今回はそんなところに注目してみました。ねじとビスです。一見、同じものを表しているように思われます。またなんとなくですが、会話の中ではお客様は「ねじ」と呼び、工事業者の方は「ビス」と呼んでいる様にも感じます。(これは完全に私個人の印象ですが。)
「ねじ」と「ビス」その違いは?
では実際のところどのような違いがあるのでしょうか。実は「ねじ」とは円筒や円錐の面に沿って螺旋状の溝を設けた固着具を総称して呼んでいます。大きく分けると棒状の物体の表面に沿って溝を設けたものを「おねじ」、物体に丸穴を開け、その内面に沿って溝を設けたものを「めねじ」と呼びます。具体的にはボルトとナットがそれにあたります。つまり、棒状の物体だけが「ねじ」ではなく、それを受け止める側も溝が設けられていれば「ねじ」になります。一方「ビス」は一般的に小さな「おねじ」の事を表します。「ビス」と呼んだほうがより部品を特定している事になります。
私自身も、この仕事に慣れるまでは何でも「ねじ」と呼んでいた気がします。今現在「ビス」と呼ぶ事が多くなった理由として考えられる事は、販売店で商品名として、~ビスと書いてある物を多く見てきたからではないかと思います。
「ビス」と「ボルト」は?
では、「ビス」と「ボルト」ではどのように違うのでしょうか。「ビス」は比較的細いものが多く、頭にプラス又はマイナスの穴がある「おねじ」で、ドライバーを使用して締めつけます。この為あまり太いビスは締めこむ事が困難な事が、小さめである理由かと思います。他方「ボルト」は頭の形状が6角形の「おねじ」でレンチと呼ばれる道具を使用して強力に締めこむ事ができます。締めこむ力が大きくなれば折れる可能性が高まります。この為、ボルトは太くなっています。(用途によっては細いボルトも有ります。)
あいまいだった単語を正しく理解することで役に立つ事もあるのではと思います。今後もまた面白そうな単語を見つけて比較していきたいと思います。
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