家電の変化は住まいの変化
家電製品の進化には驚かされることが多くあります。この進化は単なる性能向上だけではなく新しい発想の製品が急速に普及していくことからも感じます。また、家電製品の進化は住宅の設計にも多くの影響を与えます。今まで必要だった設備が不要になったり、無かった設備が当たり前になったりします。
トイレのコンセントなどは分かりやすい例です。温水洗浄便座の普及前はトイレにコンセントは無くて当然でした。今はトイレにアース付きコンセントを設置することは当たり前になっています。
進むコードレス化
電話配線もいろいろ変化して来ました。昔は廊下やリビングの片隅に1ヶ所設置していたケースが多かったかと思います。電話台を置くであろうチョットしたスペースが設計されている住宅も多かった気がします。その後一時期、親子電話の普及で一家に2ヵ所、電話配線をする事が増えた時代もありました。そして親子電話はコードレスが主流となり、電話配線は再び1ヶ所の時代が戻ってきます。
さらに、ケーブルテレビやインターネットを利用した電話も登場しアンテナ線や光ケーブルだけで電話を受信してしまう為、従来の電話配線を引き込まない住宅も増えました。現在に至っては、携帯電話しか使用しない為、固定電話を設置しない方々も珍しくなくなりました。このように変化してくると住宅の設備は追加されたり削減されたり大変です。
コードレスクリーナーの普及は目覚ましい
他にもいろいろ有りますが、最近の一番の驚きはコードレスクリーナー(掃除機)の普及です。今までは、廊下や居室にコンセントを配置する際、掃除機のコードが届くように、あまり抜き差ししないで済むように、掃除機用に設置したコンセントがありました。階段周りなどはコードが届くように、特に気を遣うポイントでした。コードレスクリーナーを使用する場合これらのコンセントの位置は全く重要でないものになってしまいます。逆にコンセントが必要になってくる場所も有ります。クリーナーを仕舞って置く場所です。充電用の電源です。掃除機に関して言えば、ロボット掃除機をご愛用の場合は又違った注意点が出てくるのではと考えています。いずれにしても、最新の流行家電を理解することも住宅設計において重要なことと感じています。今後も多角的に情報を集めていかなければと思う次第です。
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