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2019年07月01日
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古い!?建築業界の寸法単位

住宅の設計図を見て、910(900)とか1820(1800)という寸法が多く使われていることに気づいた方も多いかと思います。これは昔の日本の単位である尺貫法(しゃっかんほう)の尺という単位を原型とした考え方で設計されているため、このような数字がよく使われています。設計の際に方眼紙の升目(グリッド)のひとつを91センチ角と考え、升目を生かしてプラン設計しているという事です。尺を基準とするという事で、尺モジュールと呼びます。

尺モジュールとメーターモジュール

他方、メートルの基準とする場合がメーターモジュールです。メーターモジュールの場合、廊下やトイレの幅を広く造ることが容易になりますが、メーター基準の材料は入手に手間とコストがかかります。現状では多くの建材が今でも尺モジュールで製造販売されています。例えばホームセンターでも購入できるベニア板(合板)の寸法も910×1820ミリが普及品です。

一般的なのは尺モジュール

このように材料の調達は尺モジュールのほうが容易です。尺モジュールの場合は910ミリの倍数が頭に入っていると、素早く大まかな距離を目測する事が出来ます。床面積も簡単に割り出せます。正直、私が現場に入ったばかりの頃は、この倍数が頭に入っていなかったことと、職人さんから、尺や寸で説明されるとイメージが湧かず苦労した記憶があります。その後、押入れを見るたびに、「1間(いっけん)だから、6尺、1820㎜」などと呟きながらイメージをすり込んでいった事を思い出します。あの頃は、「メーターモジュールだったら簡単になのに。」と思ったものでしたが今は逆でメーターモジュールだと直感的な大きさが把握できない気がします。

現場では「センチ」ではなく「ミリ」単位

また、建築現場ではセンチは使わずミリで表現します。これも当時現場で困惑したひとつでした。今では、何でもミリで考え伝えてしまう為、お客様や友人と話しをしているときは気をつけないと伝わりにくい場面もあります。上記では「910㎜=3尺」でお伝えしましたが、正確には1尺=303.03㎜です。ということは6尺=1818.18㎜。よく使う1820㎜とは1.8㎜違ってきてしまいます。しかし、あまり真面目に考えすぎるとややこしいことになってしまう為、実際の現場では1尺=303㎜、3尺=910㎜、6尺=1820㎜として使われています。余談ですがツーバーフォー住宅で使用しているSPF材はフィートで長さを表示します。1フィート=304.8と1尺に近い為、尺に置き換えてイメージすると長さが想像しやすいです。材木売り場を通ることがあればこんな観点で見るのも面白いと思います。

この記事を書いた人
竹谷文孝 タケヤフミタカ
竹谷文孝
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