総栄建設株式会社 ソーエー
2019年07月26日
お家のお役立ち情報
ウォーターハンマー現象
水道の蛇口を閉めた時、「カン」とか「ゴン」といった音を聞いたことはありませんか?
これは、ウォーターハンマーという現象です。流れている水には慣性(流つづけようとする力)が働いています。突然、蛇口を閉める事で、逃げ場を失った水の運動エネルギーは、圧力エネルギーに変換され、管内に急激な圧力変動を招き、衝撃波となります。これが異音(ウォーターハンマー)の正体です。全自動洗濯機や食器洗浄機などの作動中に行われる給水弁の急閉止により発生するケースがよくあります。
防止対策は
圧力変動を少なくするために、水道管から供給される水圧を下げれば現象は緩和される可能性はあるかもしれません。しかし近年では、建築物の高層化や3階建て住宅の増加、居住密度の増加などもあり、逆に給水圧力や給水量を増やさなければならないのが実情のようです。対策として考えられているものでは、ゆっくりと水(お湯)を止める。特に近年ではシングルレバー水栓が復旧し、押し下げれば一瞬で急止水する状態になってしまうからです。又、ウォーターハンマー防止器や減圧弁といったものを取り付ける方法もあるようです。洗濯機専用の水栓の中には、昇圧防止機能や緊急止水機能を兼ね備えた物もあります。節水型のコマパッキンを使用することで軽減したという話を聞いたこともあります。ただし、配管状況や配管構造も関係するため効果がないケースもあるようですが、いろいろと試す価値はあるかと思います。
この記事を書いた人
竹谷文孝
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