総栄建設株式会社 ソーエー
2019年07月03日
お家のお役立ち情報
不審な業者
以前、知り合いの方から相談を受けたことがあります。
内容は、近所の工事で作業している職人さんが、『屋根の釘が抜けて、屋根材が浮き上がっている。』と教えてくれたとの事でした。屋根の事なので、大変心配されていました。
現地で実際に調べると疑問が
実際に状況を見てみるといくつかの疑問点が出てきました。
先ず、工事をしているお宅は何軒も先のお宅で足場の上から屋根が見えたとしても、釘が抜けている様子が確認できる距離ではない事、又、工事をしていたお宅は、鉄骨3階建ての住宅でしたので屋根(コロニアル)の仕事をするような職人さんが作業しているとは思えない事などです。
実際、知り合い宅と工事中のお宅の中間地点から双眼鏡で確認してみても、釘を確認できるような状況ではありませんでした。そして、業者が言っていた『屋根材が浮いている。』と言っていた部分は、換気棟(かんきむね)といわれる部品で、棟(むね)(屋根頂点の水平部分)から小屋裏の熱気を抜くために設けられた排気口部分の事でした。この換気棟は、棟の一部分に設けられていることが多く、排気をするため、他の棟よりも浮き上がっています。日頃屋根の事など気にしている人はほとんどいません。
急かされても即座に判断せず、再度調査を
あらためて、『あそこが浮いている。』と指差されれば、確かに浮いて見えるため、不安になってしまいます。
以前から、不審な訪問業者の話は多々あります。屋根、外壁塗装、白アリ駆除は特によく聞きます。雨漏りや、虫食いなどはとても不安になる要素で、そこに付け込んで、なんでもない所を弄(いじ)ったり、大した工事もせずに多額の費用を請求してくるようです。
ご心配な点があれば、素性のはっきりとした業者さんにもう一度見てもらうのがいいかもしれません。
もちろんご近所の方は当社でも対応いたします。
この記事を書いた人
竹谷文孝
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