延長コードの使い方にご注意!
室内のコンセントは必ずしも使いやすい場所にあるとは限りません。そのような場合によく使われる延長コードですが、正しい使い方をしないと大変危険です。
このような話は、東京電力さんのコマーシャルなどでもよく言われていたことなので、なんで今さら、と思われる方も多いかと思います。
延長コードの盲点
ところが実際に、お客様より、コンセントが焦げているとのお電話をいただきました。お伺いしてみると、確かにコンセントの差し口が焦げ、溶けかけていました。事情を伺ったところ、前日、焦げ臭いにおいがしたので原因を探してみると、コンセント付近の焦げを発見されたとのことでした。コンセントには延長コードが差してありました。コンセントではなくこのコードが焦げの原因でした。
ご使用状況としては延長コードの先にはオイルヒーターと他の家電製品を接続し使用していたとのことでした。
延長コードに記載された容量は15アンペアでした。一方、オイルヒーターは15アンペア。それと他の電気製品を使用したことで、延長コードが耐えられる電気量をオーバーしてしまい発熱、プラスチック部分が高温により溶けたり、焦げたのでした。
許容量を超えてもブレーカーが落ちないケースがある
通常、電気を使いすぎればブレーカーが落ちると思われがちですが、ブレーカーが落ちるのは20アンペアです。極端にいえば、15アンペアまでの延長コードでも、19アンペア使えてしまい、その結果、延長コードは温度上昇を続け高温になり、溶け、発火する状態になります。
このように使い方を間違えれば、すぐにでも火事を引き起こしてしまう危険性を持ったものなのです。 私自身が実際に遭遇し、ごく一般的な家庭で、いつ起きてもおかしくない身近な危険として実感したため、お伝えしました。
皆様方におかれましても、この機会に一度、延長コードや分岐配線をご確認いただき、安全を再確認いただければと思います。また、どうしてもたこ足配線が増えてしまうような場合には、電気工事屋さんに相談し、コンセントを増やしてもらうと良いと思います。
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