どうやって物件相場を調べたらいいの?
不動産の価格についてまず冷静に考えておかなければならない点は
「売る人はなるべく高く売りたいが、買う人はなるべく安く買いたい」ということです。
これがなぜ重要かというと、売り手の立場だけで相場をみると、どうしても売り手側有利に考え正当な判断が難しくなるからです。
つまり売主が売れたらいいなと思う希望的な感覚で価格の判断を行ってしまう可能性があるということになります。
もちろん実際の売却の際には希望の価格で販売しても構わないのですが、本当に売れそうな相場を自分自身でしっかり把握するという観点で考えると、売り手の視点だけでの相場の判断には偏りがあるのです。
本当の相場を知るには 買い手の気持ちで調査する
そこで、相場を調べる際には買い手の気持ちになって調べることをお奨めします。
買い手の気持ちになって様々な物件の価格やメリット・デメリットを比較すれば
どれがお得な物件なのかという買い手の考える相場のポイントが見えてきます。
スーモやアットホームといったポータルサイトを利用してもいいですし、物件近隣の不動産屋さんのホームページを閲覧してもいいでしょう。
その中にある安そうな物件に目をつけそれを基準に考えるとよいでしょう。
注意点としては様々なページに掲載されている物件は現段階で売り出している物件であって、売れた物件ではないということです。従ってそこでの判断が確実ということではありません。ただそれでもある程度の価格イメージは掴めると思います。
不動産屋さんに電話して聞いてみてもいいかも
さらに深く調べるなら地域の不動産屋さんに匿名で電話し、聞いてみる方法があります。
この場合には売り手の立場と買い手の立場という2つの質問パターンで行います。
売り手の立場で質問する場合には
1か月以内に確実に売却するには幾らぐらいですか?といった質問や
もしこのあたりですぐに買い取るとしたらどのくらいですか?
といった質問がよいでしょう?
質問の際には物件の正確な住所を伝えなくとも、おおよその地域と土地の大きさ、道路幅などを説明すれば大まかな金額は教えてくれます。
このような質問だと、価格より期間を優先して考えている人だと不動産屋さんは判断するので安い金額かもしれませんが、ある程度確実に売れそうな金額を提示してくれます。
反対に買い手の立場で質問する場合には
例えば駅から10分のこのエリアで土地50坪だと幾らぐらいの予算で買えますか?
どの位の価格の物件が出てきたらお買い得ですか?
といった感じの質問をします。これにより現実的に市場に出回りそうな金額を提示してくれます。
このように様々な視点での調査をすることで、売却できそうな価格の上限と下限の幅がイメージ出来ます。
その価格の幅のイメージを持っていれば、いざ不動産屋さんが査定に来た時に、理解や判断がしやすいと思います。
ぜひご参考にしてみてください。
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