総栄建設株式会社 ソーエー
2019年07月25日
よもやま話
換気のお話
今回は換気のお話です。
部屋の空気が汚れているといろいろと体に弊害が起こります。快適な住環境を維持するために換気に関して建築基準法で定めがあるのですが、換気の方法は大きく分けて2つになります。窓を開けての自然換気と換気扇等の機械を使って強制的に換気をする機械換気があります。一般的な居室においては原則として自然換気用の窓を設け、開口する部分の面積がその部屋の床面積の1/20以上にすることが求められます。窓と言えば採光が一番に思い浮かびますが換気も大きな役目です。
次に機械換気ですが代表的なものとしては皆様のお住まいにもあるキッチンの換気扇がそれにあたり機械換気設備と呼ばれます。一般的にキッチンにはコンロがありますので火気使用室という扱いになります。火を使うことによって空気が汚れますので法的に強制換気が求められます。(炎が出ないIHクッキングヒーターの場合は少々考え方が異なります)
シックハウスと換気扇
最近は殆どの住宅で浴室やトイレにも換気扇が付いています。これに関しましては一時期問題となったシックハウスの影響もあります。シックハウス対策としても機械による強制換気が必要となったからです。建材等に含まれる化学物質が揮発し室内の空気を汚染し、住まう人の健康を害してしまう。それを軽減するために平成15年にその対策が建築基準法で決められました。当時に比べるとシックハウスの症状を訴える方は大分減ったのではないでしょうか。あたりまえのように私たちのまわりに存在する空気。普段はあまりその存在を意識していませんが急に空気がなくなったら・・・。なにげなく呼吸をしていますがきれいな空気環境の中で生活したいものですね。
この記事を書いた人
木村 進