総栄建設株式会社 ソーエー
2019年07月01日
よもやま話
雷のお話
夏といえば夕方の急な雨と雷が連想されます。
建築物において高さが20mを超える場合は避雷設備を設けなければなりません。皆さんもご覧になったことがあると思いますが、高い建物の上部に立てられた細長い棒のようなもの。あれが避雷設備の一種である避雷針です。
落ちる場所は予想できない
さてその雷ですが研究が意外と難しいそうで、いつどこに落ちるのかわからないというのがデータ取得を困難にしているようです。確かにそうですね。高いところに落ちやすいと言われていますが、いつ落ちるかはとても予想できそうにありません。
ちなみにこれまで日本一高い築造物であった東京タワーですが年に何回位の落雷があると思いますか。テレビなどでタワーのてっぺんに雷が落ちている映像や写真を見たことがある方も多いと思いますが、東京タワーへの落雷は年に1~2回程度と聞いたことがあります。
雷の研究をするには落雷回数が少なすぎでしょうか。
スカイツリーでも雷が落ちるのは年に十数回
そこで白羽の矢がたったのは東京スカイツリーです。高さは東京タワーの2倍近く、当然落雷の回数も多くなるはずです。何十回も落ちそうな気もしますが予想落雷回数は年間十数回だそうです。以外と少ないと感じるのは私だけでしょうか。それでも同じ場所に十数回も落ちる所は東京スカイツリーだけです。既に東京スカイツリーの運営会社と東京大学の共同で雷の観測を行い研究を始めています。雷の特性を知ることは高層建築物を設計するうえではとても重要になりますし、更にあのエネルギーを何かに蓄えて再利用できるとしたら凄いことです。
木の下はダメ
そんな雷ですが私たちにとっては常に注意が必要です。
音が聞こえてきたら自分の近くに落ちる可能性があるそうです。
音が聞こえたら安全な所に避難しましょう。
くれぐれも木の下には行かないように!
木に落ちた雷が人体へ流れ込みます。
この記事を書いた人
木村 進