総栄建設株式会社 ソーエー
2019年07月15日
よもやま話
瓦のお話
今回は瓦(かわら)のお話です。
みなさんもご存知の通り瓦は代表的な屋根材料のひとつです。日本で瓦の生産が始まったのは6世紀末。朝鮮半島から仏教とともに伝わり、奈良の飛鳥寺の屋根に葺かれたのが始めとされています。やがて奈良や京都の宮殿や寺院に広まり、住宅には江戸時代に普及しました。
一口に瓦といっても様々な種類があり、現在では分類すると1000以上あります。瓦は本来粘土瓦を指すと認識されているのですが材料で分類すると「粘土瓦」、「セメント瓦」、「スレート瓦」、「ガラス瓦」、「金属瓦」、「石瓦」等に分けられます。形で分類すると大きくは「和風瓦」、「洋風瓦」に分かれ、そしてその中に「和形」、「平板形」、「S形」、「波形」、「スパニッシュ形」等(多少呼び名は異なります)があります。1400年の歴史を刻んできた瓦ですが年々その需要は減っており、生産量は最盛期の四分の一以下になっているそうです。耐久性、断熱性、形・色種類の多さ等、瓦の魅力も沢山あると思います。鬼面が施された「鬼瓦」(おにがわら)や「瓦当」(がとう=軒丸瓦先端の円形部分)の文様は芸術品としても評価されるものもあります。
瓦屋根が少なくなったとはいえ、街中を見まわしてみると新築で瓦を採用している家もあります。日本の伝統的な屋根材にちょっと目を向けてもいいかもしれませんね。
この記事を書いた人
木村 進