総栄建設株式会社 ソーエー
2019年07月29日
よもやま話
窓にもルールがあります
建物を建築するには様々なルールがあります。たとえば皆様のお宅にも必ずある窓。そのいくつかは法律できめられたルールに基づいて設置されています。窓やドアと言った開口部は採光を得たり、換気をしたり、時に避難経路であったり、消防隊の進入に使われたりします。建築物にとって大変需要なものです。それゆえ窓の大きさや位置にも様々なルールがあるわけです。
採光のルール
ちなみに窓の役割として最も実感できるのは採光ではないでしょうか。建築の法律では部屋の中に自然の明かりが一定基準以上入ってこなければなりません。
一般的には陽当たりのいい南向きの部屋が好まれます。つまり窓が南に面していて太陽光がさんさんと入り込む部屋は北側の部屋より数段明るくなります。しかしながら建築の法律では南向きも北向きも同じ基準で計算されます。一般的な住宅のリビングルームや子供部屋、寝室などの居室はその部屋の床面積の1/7の大きさの窓が必要です。(実際の計算は土地の広さ等も考慮してもう少々複雑になります。)6帖のお部屋ですと縦1.2m、横1.2mの窓が必要になります。ちなみに学校の教室や保育所の保育室は1/5の大きさが必要で住宅よりも自然採光が多く求められています。
その他にも
換気においてもルールがあり床面積の1/20以上の窓の有無によってその他の法的基準が変わります。
消防法によっても、ある一定基準以上の窓の有無により設置しなければならない消防用設備が異なってきます。あたりまえのように建築物に設置されている窓ですが細かなルールがいろいろとあります
この記事を書いた人
木村 進