総栄建設株式会社 ソーエー
2019年07月18日
よもやま話
光と風
明るい家。良い家としての代名詞の一つです。
明るさが大切なのは当然ですが、私はもう一つ大切な要因である風通しに注目しています。なるべく家じゅうに風が流れるような間取りがいいですね。
そよ風は気持ちいい
想像してみてください。これからむかえる行楽の秋、紅葉の美しい高台の展望台にいます。空は澄み切った青空です。さてその場所が全くの無風状態と、ゆるやかなそよ風が吹いている状態。そよ風が吹いているほうが断然心地よく感じそうですね。状況にもよりますが風速1m/sから3m/s程度の空気の流れがとても気持ちよく感じるそうです。北側の部屋でも風通しがよければ結構快適だったりもします。逆に南側の明るい部屋なのに全く風が通らないと…。アトリエ等の作業空間は部屋に差し込む光が一日中安定している北側に設けることが多々あります。そのような部屋でも換気はないがしろにできません。気流を嫌う特殊な作業をのぞけば換気は日差しより大切になってきます。
自然の風をうまくとらえましょう
家にとって換気、特に自然の風の流れはとても大切なのです。古くから高温多湿な日本の住宅は窓等の開口部を大きくして家の中に風を取り入れてきました。また開口を天井に近い高い所に設けたり、床に近い低い所に設けたりして空気の流れを作り出す工夫をしてきました。
最近は省エネとしてエアコンのみに頼るのではなく自然の空気の流れをうまく利用していこうという考えが改めて見直されています。
やはり自然の風、気持ちいいですよね。
この記事を書いた人
木村 進